会長挨拶

  公益社団法人熊本県看護協会 会長  本 尚美

青葉の美しい季節となりました。

新年度となり、それぞれの職場では新しい職員の方を迎え、多忙な中にも新鮮な気持ちで日々をお過ごしのことと思います。

熊本県看護協会の令和5年度の事業は、新型コロナウイルス感染症が5類に移行後も感染対策を継続しながら、ほとんどの事業を実施できました。会員の皆様におかれましては、看護協会の事業にご支援・ご協力を賜り、心より感謝申し上げます。

令和6年度の熊本県看護協会通常総会は6月22日に熊本県立劇場で開催の予定で準備を進めております。

今年度は、①全世代の健康を支える看護機能の強化 ②看護職の働き方改革の推進 ③看護の質向上と専門職としてのキャリア継続の支援 ④地域における健康危機管理体制の強化 の4つの重点政策を実現するために13の重点事業に取り組みます。

感染症法及び医療法の改正に伴い法制化された新たなしくみによる災害支援ナース養成研修は、昨年度日本看護協会より受託し205名の方が修了いたしました。「災害・感染症医療従事者」として活動するために、県により医療機関等との協定締結が進められています。看護協会でも、大規模災害や新興感染症拡大時等の健康危機への対応が迅速にできるよう体制を整えてまいります。

令和6年4月から6年間にわたって目標達成に向けた事業展開がなされる「第8次熊本県医療保険計画」が策定・公表されました。基本目標として「県民が地域で安全・安心に暮らし続けるための持続可能な保健医療体制の構築」を挙げられています。計画のどの領域においても看護職の活動が期待されており、その期待に応えるためには、人材の確保は喫緊の課題です。人材の確保のためには、新規養成・復職支援・勤務環境及び処遇の改善による定着促進が重要です。ナースセンターを中心に人材確保の事業を進めるとともに、限られた人材での看護提供体制を維持するために、業務の効率化を進める取り組みも行います。

熊本県看護協会は、今年度も会員の皆様のご意見を伺いながら、一人ひとりがやりがいを持ち、安心して役割を発揮できるよう教育の充実と労働環境の整備に尽力するとともに、県民の健康な生活の実現を目指して、日本看護協会・行政・他団体と連携して活動してまいります。

会員の皆様方には、変わらぬご支援・ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

                                                    令和6年5月 吉日

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